



古川 智絵CHIE KOGAWA
第一生命ホールディングス株式会社
海外生保事業ユニット 海外推進グループ
2023年10月 第一生命グループにJOIN
新卒で総合商社のシェアードサービス子会社でグループ会社の経理・収支サービス支援に従事。その後、公認会計士の試験を突破し監査法人へ。監査業務で着実にステップアップを重ねていた彼女に、なぜ第一生命グループにキャリア入社したのか、などを語っていただきました。
新卒では総合商社のシェアードサービス子会社で
グループ会社の経理・収支サービス支援に
取り組みました。
業務は簡単なルーティン作業だったため、
順調に仕事を覚えられ、楽に感じる反面、楽しさはなく、
働いていくうちに、
本当に自分はこのままでいいのだろうか、
もっとできることがあるはず、
今の自分から一歩踏み出したいという思いが芽生え、
よりチャレンジングな業務に携わりたいと思うように。
スキルアップのため公認会計士の勉強を始め、
試験合格後、監査法人へ転職しました。
監査法人では様々な業界のビジネスモデルや
財務構造に触れ、
最初は単なる数字の羅列にしか見えなかった
財務諸表も
その数字が企業の経営活動と
どう結びついているのかを
洞察・分析する感覚が養われたと感じています。
しかし、入社して約4年、職位が上がったころには、
また違う思いが湧き上がってきていました。
それは、監査法人は第三者的な立場で
外側から見ていく仕事であり
深くは入っていけない、言葉がいいかわかりませんが、
どうしても突っついていく
ことにとどまってしまうということ。
そこで、内側から変えていく仕事に携わりたい、
自らが主体となり事業を回していく新たな立場で
挑戦してみたい、と転職を決意しました。
その中で出会ったのが第一生命。
正直、第一生命と聞いて真っ先に思い浮かんだのは、
“保守的”“安定志向”というイメージ。
自分自身とは少し距離があるように感じていましたが、
調べていくうちにグローバルかつダイナミックに事業を
運営していることを知り、
業務範囲の広さ・深さに興味を抱くようになりました。
日々、挑戦し、進化している環境で
自分の可能性を広げたい、と入社を決意しました。


現在は海外生保事業ユニットの
海外推進グループに所属し
海外子会社・関連会社の経営管理業務に
携わっています。
各社における事業計画の策定支援、
資金調達やボルトオン型のM&Aなどの
ファイナンス面の支援に加え
会社規程の新設・改定などのガバナンスをはじめとした
業務上発生する様々な課題を
マネジャーと二人体制で対応しています。
本社の機能系部門や駐在員、その先にいる
現地経営陣も巻き込みながら行っていくため、
幅広い知識と対応力が必要な仕事と言えます。
今までの監査業務とは異なる側面も多く、
転職時には自分の幅を広げたいと意気込む一方で
不安も感じていましたが
上司や周囲のサポートのおかげで、
経験のない業務にも生き生きと
楽しく取り組めています。
実際に業務に携わっていく中で私が肌身で感じるのは
第一生命は海外事業、
そして、海外グループ会社の成長を
スピード感を持って果たそうと力を注いでいること。
ニュースに取り上げられることも多いため
買収時に大きな注目が集まりがちですが
真に大切なのはその後の成長過程。
経営戦略や組織統合の進め方により、
その企業が大きく成長を果たせるかどうかが
変わってきます。
私が現在担当している、
ニュージーランドのPartners life社は、
2022年に買収し、
当社グループの一員となって間もない企業です。
第一生命は創業100年以上の歴史ある会社ですが、
Partners Lifeは設立から十数年で、
ベンチャーのような体質と勢いを持ち合わせています。
当然、組織風土は異なり、
意見がかみ合わないこともしばしば。
規定の改定ひとつとっても、
何往復もやり取りが生じます。
認識のすり合わせをし、これでうまくいくはずと
思っても、状況が変わってしまうことも。
ですが、地道に、丁寧にコミュニケーションを
重ねていくことで
着実に信頼関係を深めています。
第一生命グループの力をてこに、
フレキシブルに次々と新しい課題へ向き合い
進化をつくりあげていく。
思い通りに進まず
もどかしい思いをすることもありますが、
その解決に向けての試行錯誤が、
新たな学びや成長の糧になっていると感じています。
今、私の課題はシンガポールの地域統括拠点や
海外現地との対人関係や交渉。
英語での会話に慣れていないこともありますが、
一歩一歩進み、そして文化や価値観を超えて
物事を動かせる人間になっていきたいと思っています。


古いイメージに縛られているだけかもしれませんが、
金融業界といえば、始業30分前には着席して、
毎日かっちりした服装で、
みたいな印象を抱いていました。
入社初日、Tシャツで迎えに来てくれた上司に
衝撃を受けたことを鮮明に覚えています。
また、海外では時差の問題もありますが、
フレックス制度をうまく取り入れて、
柔軟に対応している社員もいます。
ユニット内では月に一度、15時に退社することを
奨励するブルースカイデーがあり、
私はそれを活用し、生け花のレッスンに行くなど、
リフレッシュにあてています。
また、新卒が多いイメージがあったので、
組織の一員として受け入れてもらえるか
不安に思っていましたが、それも杞憂でした。
約1年働いてみて、丁寧な方が多い印象を
もっていますが、過度な堅苦しさはなく
フレンドリーでオープンな環境で
働けていると感じています。
共通の目標に向かって役職や立場、
入社年次に関係なく、
誰とでもざっくばらんに話ができるというのは
すごく有り難いと思っています。
とはいえ担当役員への説明となると、
さすがに緊張してしまいますね(笑)。


当社海外事業は現在9か国に進出していますが、
国が違えば、会計制度や資本規制も異なりますし、
保険商品や販売チャネル、
事業戦略にもそれぞれの色が出てきます。
私は、自分の軸である会計や財務の視点を活かして
仕事をしたいという思いがあるので
最終的には海外事業全体を横串で俯瞰し、
数字の面から課題を洗い出し、最適な解決策を
導き出せるようになれたら理想ですね。
保険業にはなじみがなかったので、
業界特有の会計制度や資本規制の
キャッチアップには苦労しています。
豪州ではIFRS17の導入が進んでいますが、
制度の大枠はつかめたとしても、
それが実際どのように事業戦略に影響を与えるのか、
特に契約評価に
どのような影響を与えるのかを理解するには
深い知識とビジネス理解が必要になります。
海外事業を通して知見を蓄えながら、
自分の強みである領域を磨いていく、
そうして成長し続けていくことで
自ずと自分のキャリアも拓かれていくのではと
思っていますし、
当社にはそのような努力をフラットに
きちんと評価してくれる
環境があると感じています。


いざ転職となると、これまで培ってきた
知識や経験が通用するのだろうか、と
不安を抱く方もいらっしゃると思います。
しかし、今までとは違う業界や
領域に踏み出すということは
これまでとは違った視点やスキルを磨き、
新しい自分に出会えるチャンスと捉えることもできます。
疑問点は素直に伝えてみる、
違和感のあるものは率直に投げかけてみる、
キャリア採用者が少ない中で、
ある意味異質な存在だからこそ
発揮できるバリューがあると思います。
今、第一生命は2030年までに
グローバルトップティアに伍する
保険グループを目指すという
明確なビジョンの実現に向けて挑戦を続けています。
そしてその歩みを進めていくのは、
ここで働く一人ひとりです。
海外部門への期待は大きく、グローバルな舞台で
活躍できるチャンスが広がっています。
事業の成長が自らの成長を、
自らの成長が事業の成長に、つながっていく、
大きな刺激と達成感がある仕事がここにあります。
ここで、ともに未来の可能性を広げてみませんか?



